連日漫画を描いていると思い出すのが縛りの多さ。
そういえば「断ち切り」があったよなあとか。コマ間は横のあいだは狭くて、縦は広いんだっけとか。
中高生の時はいわゆる活字書を読まずに絵の技法書ばっかり読んでいたなあ。いい思い出。
ただあの日の自分に今言えることは「とにかく描け」ということ。
いくら頭の中にいいものがあっても、形にしなければ意味がない。
「描けない」って?
きみが形にできないのは描かないからだ。
無理とすぐに諦めてしまうからだろう。
ごたごた言っていないで早く描け。
とまあこんな感じ。
ただ昔の自分にいくら言っても駄目だった気がする。
昔の自分はとにかく飽きっぽくて、忍耐力――いまで言うレジリエンスに欠けていた。
おそらく社会人になったからこそ描けるのだろう。
理不尽やおかれた環境による強制的な「縛り」があったから自然と忍耐力が身についたのだと思う。
という訳で「縛り」は悪いことばかりではない。
縛りがあるからこそ集中して成長する点もあるのだろう。そういえば歴史小説執筆もそうだったな気がする。
よく考えれば人生縛りだらけ。
この縛りを味方につけることが有意義な人生への近道かもしれない。
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